相模大野10月4日(土)夜公演
2003年10月4日(土)18:30開演
グリーンホール相模大野 2Fセンターブロック6列
公演前に夕食を食べた「大戸屋」でロールキャベツが凍っていた・・・
グリーンホール相模大野 2Fセンターブロック6列
公演前に夕食を食べた「大戸屋」でロールキャベツが凍っていた・・・
ハンス・クリスチャン・アンデルセン |
味方隆司 |
マダム・ドーロ |
高久舞 |
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ペーター |
有賀光一 |
ニールス |
坂本登喜彦 |
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男性アンサンブル |
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校長・ホルム |
岡崎克哉 |
町長・船長 |
奥田直樹 |
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警官・リク |
池田英治 |
オットー |
鈴木和哉 |
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バレエダンサー/街の人たち/村の人たち |
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岩崎晋也 |
齋藤翔 |
徐元博 |
幸田亮一 |
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竹原大祥 |
川東優希 |
吉田陽一 |
本間泰久 |
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女性アンサンブル |
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外国の王女 |
佐藤匡子 |
アンナ |
北涼子 |
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ラース |
大徳朋子 |
セリーヌ |
はにべあゆみ |
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バレリーナ/街の人たち/村の人たち/子どもたち |
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大月悠 |
宮内麻衣 |
磯谷美穂 |
小野真理子 |
戸田真美 |
団こと葉 |
石野寛子 |
里吉涼子 |
久下紘子 |
古屋敷レナ |
1幕
<オーバーチュア>
曲を聞くだけでもう心拍数上昇(笑)。専用劇場よりも開口部が広いなあ、などとも思いながら。
<オーデンセで>
味方ハンス、素敵な声だ。歌い方は少し拍から遅れていると聞こえるのですが、全体的に「語るような」歌い方をしているようでもあるので、どうだろう?あと、もしかしたら決してかっこよくはない、やや垢抜けない、という感じを出しているのかも知れません。とてもスリムで少年のようにも見えるし、子供達に接しているときにはお父さん的な優しさもあります。
アンナちゃんが洟をかむところでは、ハンスがはっきり「ブーン(実際には唇を振るわせる音です)」と言っていて、「洟をかませてやっている」感じがはっきりわかりました。アンナちゃんは小さくても女の子なので、音が聞こえないように、というハンスの配慮なのかも。
<コペンハーゲンへ>
奥田さんの船長さん、台詞回しや動作に船乗りらしい勢いのよさがあっていいな、と思いました。
舞台は暗転し、港の明かりがつき、コペンハーゲンの町へ。
最初に登場するグリーンジャケットと船乗りは徐さん、幸田さん。コリコ2人だ(違うって)。
上手奥の王様の像に向って皆がジャンプしていくところでは、石丸ハンスは同じようなジャンプで下手から舞台に入ってきましたが、味方ハンスは小走りに登場です。
菅本さんのセリーヌは何もかも心得ているしっかりものの使用人、というイメージでしたが、はにべさんは声がかわいいこともあってちょっと若い感じかな。友人は「ばあやさんっぽい」と言っていたので、まあ、取り方は人それぞれでしょう(^^;どちらにしても自分から仕切っていく感じではない気がします。
<プリマの新しい靴>
オットー役の鈴木さんは、年齢的に立岡さんのオットーと雰囲気が似ているかな?ニールスとオットー、意味は違いますがどちらもものすごいマイペースで全く会話がかみ合っていない感じがおかしい。この2人、本当に一緒に仕事をしているのか?(笑)ニールスの台詞の間が少し早めなので、本当に「言いたいことだけ言って去ってしまった」雰囲気に。(^^;
<オペラハウス>
「王女のバレエ」、ここでリハーサルしている範囲では男性の見せ場が多いなあと。
ニールスとドーロの喧嘩の後、名古屋では追いかけようとするハンスをオットーが止め、二人が夫婦であるとハンスに教える、という会話があったのですが、今回、舞台に登場したのはハンスだけでした。うーん、たまたまだったのか、今回、こういう演出になったのかは不明。川口公演を見れば分かりますが。ただ、オットーが登場しないと、ハンスが持ってきたトゥシューズを渡す相手がいないんですよ。
<マダム・ドーロに捧げる>
味方ハンス、「思い込んでしまった」というのが、おかしい、というよりも痛々しい感じに思えました。見た目から理性が勝ったイメージがあるからかも知れませんが。
ハンス、ドーロ、ニールス3人の会話になるところは、名古屋でも相当考えたり、書いたりしてきていますが、改めて見てもいろいろ微妙。ドーロはこの時点でどの程度気がついていたんだろう、とかね。ニールスは「アンデルセンさん、ですね」でことさら姿勢を正していたのがさらに冷たい感じに。
二幕
<みにくいアヒルの子>
「ワンダフルコペンハーゲン」のラスト、味方ハンスがきれいなトゥール・ザン・レールを入れたのでびっくり。
「アンデルセン」の魅力のひとつは、アンサンブルの町の人たちの演技がつくる優しい雰囲気、と思っていますが、新キャストの皆さんもそれが感じられて嬉しいです。新聞屋さんの岩崎さん、お話を聞いているときの表情がよかった。次回は1階席なので、もう少しアンサンブルも見たいです。
<人魚姫>
冠が見つからないバレリーナ、「あったあ」のリアクションが面白系になっています。池田さんのリクもいい感じです。
開演前のアンコウを見てなんだかプンヴァを思い出しました。
「美しい」だけで終わらない、ドラマを感じられる劇中バレエ「人魚姫」、やっぱり、大好きです。
演出で変わったのは、船が難破して、王子を人魚姫が助けるところ。名古屋では踊り+セリ・波を表す幕の動きで海中から浜辺への移動を表していましたが、今回はセリがありません。床に映る照明が海中に差す日の光のように揺れる他は、人魚姫と王子の踊りのみの表現になります。倒れていた王子に人魚姫が触れて助け起こします。ゆらり、と王子の片腕が上がったのを見て、呆然。「水の中」の動きなんです。人魚姫は泳ぐ動き、王子は意識はなく人魚姫に連れられていく動き。現実的には2人とも足で地面にちゃんと立っているんですが、ちゃんと水中を移動していくように見えました。セットがシンプルになった分、体での表現が堪能できて個人的には嬉しい。パ・ド・ドゥのような派手な見せ場ではないけれど、見所のひとつだと思います。
4人の漁師の踊りは、顔を見なくても一番ポーンと飛んで跳ねているのが徐さん、とすぐ分かりました(笑)。
宮廷のダンス、男性の貴族役は下手から茶色の衣装:齊藤さん、紺:幸田さん、薄緑:岩崎さん、水色:徐さん。
人魚姫に気が付いたときの王子の演技(具体的には人魚姫の手をとって一緒に踊るまでの演技)が、名古屋公演とは少し変わったような気がしました。以前は、「この人は誰?」と戸惑っているような感じだったのですが、今回は「誰?」と思いつつも「この美しい人と踊りたい」と自分から人魚姫に近づいているように見えました。と、なると、その後の「妻にする気はない」という語りの意味もちょっと違って取れるなあ。
外国の王女登場、から後は、無邪気に恋に夢中になっている王女、人魚姫を気にしつつも王女に心を奪われている王子、泣きながら王子を追う人魚姫、の3人の踊り、このあたりで、私はこれが劇中劇だってことを忘れていました。
人魚姫は、名古屋公演では、プリマ・マダムドーロが演じる「15歳の少女」の可憐さに目を奪われていたのですが、今回はその中にさらに意思の強さが感じられるようになっています。どこがどう、かはこれからゆっくり考えますね。ちなみにアンデルセンの童話では王子様って16歳なんですよね・・・
公演終了後。ハンスにお礼をいうニールス、名古屋公演では何種類かパターンを見たのですが、今日は少し背中を伸ばして手を出し、握手を求める、という感じでした。ものを作る人間として対等な立場にあることを認めているのでしょうか。これからどんなリレーションの2人が見られるのか、このあたりも楽しみです。
<再びオーデンセで~フィナーレ>
「裸の王様」、バレエ以外のダンスナンバーでは一番好き。 味方ハンスのラストのソロは、「ハンス・クリスチャン・アンデルセン、僕だ」で短く言い切るようにします(石丸ハンスは長く伸ばします)。その後も音楽がかなり長く続くので、すごい間なのですが、ハンスがこの時何を思っているか、すうっと胸に入って来て良い余韻になっている気がしました。
<フィナーレ>
フィナーレのダンスの順序は名古屋公演と同じです。
・オーデンセの子供達(ラース役だけ、ここでラース、と分かる演出があります)
・コペンハーゲンの大人
・若い警官とリク
・校長先生と町長さん
・オーデンセの大人の1人とセリーヌ、オットー
・「人魚姫」の舞台衣装のドーロ、ニールス
・ドーロとハンス
・ハンスとペーター
・全員で「ワンダフルコペンハーゲン」の歌と踊り
・全員で数回のカーテンコール
・子供達から順番に手をつないで1列横隊で全員が舞台を横断し、ニールス、ドーロ、ハンスのみ残って3人でレヴェランス
カーテンコールで、ニールスのグラン・ジュテ・アン・トゥールナンがあり、今日は正面と後ろで、それぞれアティチュードのジャンプを入れていました。で、それはそれはきれい、だったのですが、ふと、ここだけが大技、という印象になっていないことに気が付いた。よく考えると、今回、1幕のオペラ座でも2幕の「人魚姫」でも、ニールス、かなり動きが大きく、跳躍も高かったんです。広島キャッツから坂本さんの体のラインやダンスがすごくシャープになっているように思うので、今後も楽しみです!
プログラムを見ると、今年のオーディションで入団された役者さんが多いのですが、本当に即戦力だったんですね。全く遜色ないと思います。オットー役の鈴木さんのお芝居が、周りとかなり雰囲気がちがっていて口跡もちょっと気になったのですが。
初見のくろうさは、コペンハーゲンに来てから後の展開がよかったそうです。特に2幕の「みにくいアヒルの子」あたりから乗ってきていました。後で話したのですが、大人対象の物語だったら、最初からコペンハーゲンでのストーリーにして、子供達とのからみもコペンハーゲンでのことに絞った方がいいのではないか、ということでした。ふーん、なるほどね(一応、ストーリーは映画を翻案したものなので、そこまでは変えられないだろう、ということは置いておいて)。バレエシーンは1幕も2幕もお気に入りになったようです。
「アンデルセン」は今年の名古屋公演で7回見て、6月に静岡市民文化会館で宣伝ビデオ見た時点で歌も台詞も、バレエ音楽も全部覚えているだろう(笑)という状態でした。キャッツなどよりもシンプルなつくり、というせいもありますが。それでもまるではじめての作品をみるような新鮮さがありました。名古屋公演の千穐楽で思った「小さな宝石のような」輝きはそのままに、しばらくぶりに開いてみたらまた別の色を見せてくれています。味方ハンスはおっしゃっていたとおり、独自の魅力を持ったハンスでした。お芝居の細やかさがあって、これからも丁寧に見て行きたいなと思うシーンがいくつもできました。高久ドーロ、坂本ニールスのバレエでも解釈や表現に変わったか、と思われるところがありますし。さあ、これから12月17日の最終公演日まで、どんな風にブラッシュアップされていくのかなあ。わくわく、です。