札幌2003年10月24日(金)夜公演
2003年10月24日(金)18:30開演 1F下手6列
北海道厚生年金会館
北海道厚生年金会館
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ハンス・クリスチャン・アンデルセン |
味方隆司 |
マダム・ドーロ |
高久舞 |
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ペーター |
有賀光一 |
ニールス |
坂本登喜彦 |
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男性アンサンブル | ||||
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校長・ホルム |
岡崎克哉 |
町長・船長 |
奥田直樹 |
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警官・リク |
池田英治 |
オットー |
鈴木和哉 |
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バレエダンサー/街の人たち/村の人たち | ||||
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岩崎晋也 |
齋藤翔 |
徐元博 |
幸田亮一 |
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竹原大祥 |
川東優希 |
吉田陽一 |
本間泰久 |
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女性アンサンブル | ||||
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外国の王女 |
佐藤匡子 |
アンナ |
北涼子 |
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ラース |
大徳朋子 |
セリーヌ |
はにべあゆみ |
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バレリーナ/街の人たち/村の人たち/子どもたち | ||||
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大月悠 |
宮内麻衣 |
井出恵 |
小野真理子 |
戸田真美 |
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団こと葉 |
石野寛子 |
里吉涼子 |
久下紘子 |
古屋敷レナ |
札幌まで来てしまいました・・・まさか、全国公演のために札幌まで遠征するとは思っていなかった。
<オーデンセで>
ハンスと子供達が上手のハンスの家の前で、何かのまねをして遊ぶシーン。今は腕を羽ばたくように動かしています。空のどこかを指差すようにもしていて、あれは鳥のまね?名古屋公演の時は雲の形を見て「かに~」とか言っていたように思いますが。(何のまねだったかは翌日分かりました)。
ハンスがアンナの洟をかんであげた後、下手側の子供達がハンスの「洟の音」をまねしていました。 大人たちが出てきたところで、ペーターも子供達と一緒に「木」になっていました。ペーターは15、6歳かと思っていたのですが、たぶん、12、3歳、まだまだ子供と言って良い年齢なのだろうと最近は思います。19世紀の初め15歳と言えば十分大人だし、ペーターはまだ個人に戻る戻らない、という話が出るくらいなのでもっと幼いはず。
大人達が来ると頭だけ手で隠しているゲオルグ、石版で隠れるカール。悪いこととは思っていないかも知れないけれど、「怒られる」ということはわかっているんだよね、子供達。
学校の中の校長先生は手先しか見えなかったのですが、これ、黒板を指しているのかな?
コペンハーゲンに行くことを決めたところで、「僕達」二人一緒、ということについてハンスの「もちろん」という言い方、味方さんは「へ?当たり前でしょ」という感じで、さらっと言いますね。
<コペンハーゲンへ>
ハンスとペーターが旅していくとき、移動は後ろの背景幕が動くことで現されるのですが・・・幕の先頭がよれていました。ありゃ。ところが、それだけではなくて、途中で幕がそれ以上進まなくなってしまったのです。花かご娘さんは4人でした(川口ではなぜか2人でした)。ハンスとペーターがもらう花が増量されているように見えたのは気のせいかな?ハンス、ペーター、船長さんが退場して、コペンハーゲンの町の音楽になっても、港の灯りは舞台下手側三分の一だけで、後は背景幕がよれて止まったまま。あまりにも幕をじっとみていたので、ここで一度夕暮れのようなピンク色の照明に変わって、暗くなる、ということに気が付きましたが。
しかし舞台は続いていく。コペンハーゲンの子供達がまず現れてダンスが始まり、幸田さん(船乗りらしい人)と徐さん(グリーンのジャケットを着た町の人)が出てくる。背景幕のために舞台は狭くなっています。この後全員出てきたどうするんだ・・・と、幕が上に上がりました。あ、上に片付けるのね、と思ったのですが、それも途中で止まってしまいました。半分くらいで宙ぶらりんの幕・・・。しかし舞台はさらに続く。下では何事もないようにお芝居をしているので、そちらに集中したいのですが、幕が時々揺れて少し下がってきたりするので、ドーロさんの頭に落ちるんじゃないか、とか心配になってしまって。結局船長さんが「あばよ」と言ったちょうどそのときに完全に上に上がりました。落ちてきたりしなくてよかった。それから、オペラハウスのシーンにかからなくてよかった。 ハンスの言葉で「夜」になるところでは、一番下手の街頭に灯りが入りませんでした。まあ、これは、たぶん気が付いた人は少ないと思う。
ハンスをとがめた警官が、退場するときに若い方の警官にうなづいてみせる、のは知っていたのですが、今日見るとそこで「ニッ」と笑っていました、池田警官。自分は立場上言えないがお前が上手くやっておけ、という感じです。
マッチ売りをしている女の子も、ハンスの船「ダウントレス号」のお客さんになっていたので、あ、この子も子供なんだと気づきました。学校にも一緒に行くし。登校前と放課後、働いているのでしょうか。
<プリマの新しい靴>
鈴木オットーの台詞回し、初めて見たときには少し違和感がありましたが、なじんだ感じになってきていると思いました。最初のハンスの歌いだしでも思ったのですが、ここでのニールスの台詞も少しこもり気味に聞こえました。「理由なんて知らないよ」と言い出す前に一瞬間があるのがちょっと変わったかな?
<オペラハウス>
上手の端っこの齊藤さんとバレリーナ、何しているのかはよく分からないのですが、仲よさそうです。実は、斜め前の人が背中に紙袋を挟んでかなり前に乗り出していたために、舞台が見えづらいのが気になりました。
第1バリエーションの最後の、コールドバレエの振りがかわいくて好きです。足を前に蹴りだしながら進んでくるのと、蹴り上げながらのジャンプの繰り返し(バロネかな?)。
ニールスの振りでは今回は第3バリエーションの最初に、片足を前、後ろにすり出して(シャッセ)、次に前に出したときに45度くらいに蹴りだして方向を変えて(フェッテ)、というところがなんだか印象に残りました。
ニールス、「私のふりは」は裏声にならなくなっていました。全体の声の抑揚は少なくて、怒りを抑えている感じ、却ってこわかったりしますが。
ハンスはまずポーッとしたまま「ええ」と答えてから我に返って「できます」。この辺もちょっと変わったように思う。
それからドーロが「かわいそうに」と言う時に、ニールスの方に顔を向けないままニコッとして「そ、あたしの勝ちよ」という感じなのがかわいらしいし、ニールスが「腹が減るけど」をおどけた表情で言うのもいい感じ。
<マダム・ドーロに捧げる>
ここも少し台詞の間が変わっていたような気がします。ハンスの「お願いです」にニールスが少しかぶせるように「マダム・ドーロにささげる」をはっきり区切るように言うんですね、これすごく意地悪だ。
オペラハウスでドーロがハンスに優しくするのは一方的な都合だと思うのですが、ここでは相手をちゃんと見ているのではないかと思います。もう時間がない、というニールスにはっきり「待って」と言ってわざわざ橋を降りてくるところでそう思いました。ニールス、ドーロが一度去りかけてから、追ってきたハンスにニールスが声をかけて戻ったところで、ドーロとニールスの位置が入れ替わりますが、手前にニールスが来るのが「しっかりガード」というふうに見えた・・・
前の席の7歳くらいの女の子は、「夫婦喧嘩」やこの最後のシーンのやり取りが怖かったらしく、幕間にお母さんに「けんかしていたね~」と言っていました。
二幕
<みにくいアヒルの子>
2度目の「踊ろう楽しく」の後で片手を上げてカウント刻んで回る振りがなぜかツボで、名古屋の時からここは凝視してしまう。今日は、その後に片足を上げて片手を胸の前に引いたところでぱちっと静止した徐さんがすごくかっこよかった。
ハンスの荷車をペーターが押してきたとき、岩崎新聞屋さんがペーターに話しかけていました。トゥシューズのことを言っていたのかな。 そして、「みにくいアヒルの子」では顔おおって大泣き、というのはしなくなったのですね。
<人魚姫>
池田リク、冠が見つからないバレリーナの話を「それで、それで?」と聞いておいて、最後に、「(それじゃ)その頭の上のものはなんだい?」というのが分かりやすくて、けっこう笑いが出ていました。上手で待機、と言われたハンス、「上手」が分からずリクの後を追いかけますが、リクが振り返るとあいまいに笑ってしまい、リクも「なんだろう?」と思いつつも笑ってすませてしまう・・・いや訊こうよ、ちゃんと(苦笑)。
ちょうちんあんこうさん、ハンスが名乗ったのに反応して正面を向く動きが、名古屋から前回の観劇まではゆっくりだったのですが、今回はさっと向きを変えていました。
しつこく言っているような気がしますが、人魚姫が王子を助けるところの2人の動きは何度見てもすごいと思います。今回3週間ぶりなので、また改めて思った。起き上がる王子、腕が浮かぶ、と思ったのですが、上半身も水の浮力があるみたいに胸の中心あたりから上がるんですよ。何かで吊っているのか?というくらい、浮遊感があります。
ここはパ・ド・ドゥと言っていいかどうかは分からないけれど、それなりの長さで2人で組んで踊るパートです。王子は意識がないので、どちらかというと人魚姫が王子を支えるようにしているところが大半ですが、王子が人魚姫の手をとるようにしているところもありました。アンデルセンの童話では、王子は自分を助けてくれたのが外国の王女だと思っていますが、今回の劇中バレエでは浜辺で王子を見つけるのは4人の漁師。でも、もしかしたら、この海の中でのことを、王子はどこかで記憶しているんじゃないか、と思うんですよね・・・それくらいのボリュームがある振りなんです。
海の魔女の宮殿は、深海の生き物に毎回笑いが起きますが、ハンスの語りとドーロの踊りでだんだん引き込まれていく気がします。
佐藤匡子さんの外国の王女は、王女らしい気品があることと、恋する女の子のかわいらしさがあって大好きなのですが、今回改めて見ると、王子に出会ったときの表情が、もう、一瞬で恋に落ちた!という感じでした。
人魚姫がお姉さん達の声を聞くシーン、前回のおぼえがきではパッセの繰り返しと書きましたが、繰り返すのはエシャッペ(足の裏を全部地面につけたところからトゥに立つ)でした。パッセがその後に一度入りました。受ける印象はわーっといろんな足元から感情(もう時間がない、ということも含めて)が押し寄せてきてじっとしていることができない、ということで同じですが。
「人魚姫」公演後、ニールスとドーロが3回目くらいに抱き合ったところで、ニールスがドーロの耳元で何か言って、ドーロがすごく嬉しそうに笑っていました。川口公演で「素敵でした!」というリクのまねをニールスがドーロにして見せていたのですが、今回もやっていました。1幕の2人やりとりでも思いましたが、だんだん「2人しか使わない言葉がある」ような感じが出てきて、いいなあと思います。
ここの台詞を聞いて、やっぱり鈴木オットー、台詞がなじんできていると思いました。前回まで、間が長くて他の登場人物も、観ているこちらも、「待っている」感がありましたが、流れるようになっていました。
<再びオーデンセで>
全国公演でははじめての下手席。「裸の王様」ではゲオルグ君演じる王様がよく見える席でした。王妃が「素敵ねえ、豪華ねえ」と言うと王様が「・・・お前には見えるのか?」という顔をします。自分には本当は見えていないわけですから。で、詐欺師と王様、王妃4人が踊るところも王様は「・・・どうしよう」という顔なんです。だんだん引っ込みがつかなくなってくる。
王様がパレードをするところでは、幸田さんも鼓笛隊になって行列に加わろうとしていました。なんで途中でやめたのかは見逃してしまった。 ハンスが物語の王様になったところでは、子供を中心に大騒ぎ度が相当アップしていました。
<フィナーレ>
これも毎回書いていますが(というか、カーテンコールで変化があるのって、ここくらいでしょ?)ニールスのグラン・ジュテ・アントゥールナンは最後にアティチュードのジャンプが入りました。下手で踏み切ってから前後に開脚するジャンプも高さがあってきれいでした。今回はお客さんが控えめなのか、お芝居が続くのでタイミングを逃してしまったのか、バレエシーンに限らず、場面の切れ目でもほとんど拍手がなかったのですが(別に舞台の出来がよくなったわけではない、と私は思う。1幕のトラブルでは集中するのが難しくなりましたが)、ここは拍手ありました。
舞台は一期一会だから、トラブルはあってはいけないことかもしれませんが、ほとんど毎日会場が変わるってやっぱり大変ですね。とにかく、事故にならなくてよかったです。
川口でもお芝居がおもしろくなっていると思いましたが、さらにそれぞれの特性が出てくるようになっていておもしろいです。明日も楽しみ。